タンタンタン。
おばさんは、その音で目を覚ましました。
知らぬ間に庭で疲れ果てて眠ってしまっていたのです。
もう、辺りは真っ暗になっていました。
タンタンタン。
その音はウサギが地面を足で踏み鳴らしていたものでした。
なんだか、ウサギは何かに怒っているようです。
でも、おばさんは、まだ寝ぼけ眼で、二度寝をしてしまいそうでした。
タンタンタン!
もっと激しくウサギは足を踏み鳴らします。
その音でようやくおばさんは、目を覚ましました。
すると、前方でとても大きな何かが動いているのが見えました。
おばさんは、慌ててウサギを抱きかかえ庭の隅へ移動したのでした。
大きな物体は、ゆっくりながらおばさんの近くにやってきます。
目を凝らして、息をころしながら、その動いている物体を見つめます。
暗闇に目が慣れた頃、ついにその正体が分かり、おばさんは心の底から驚きました。
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