最近またも梅雨みたいな天気が続く中
今日は、貴重な晴れだったので、母と連れ立って歩きながら買い物に出かけた。
母は出かけの間際、徹子の部屋を見て感動したらしく
私にその話を聞かせたがった。
しかし、親子で涙もろい為、道中、聞くのも涙、語るのも涙になり
これは人とすれ違ったら困るなあと思っていたところ
急に母が「あ、リスだ！」と言い出した。
え！こんな所にリス？っと思って人の庭だけど覘きみたら
長いしっぽだけが見え、あっという間にどこかいなくなった。
私が「あの大きさと、あのしっぽの色はきっとイタチやで！」というと
母も納得し「リスにしては大きいか。初めてみたけどイタチってカワイイなあ」
とご機嫌になり、お互いすっかり涙モードは払拭されてメデタシとなった。
で、今日もスーパで大量の買い物になりウンザリ気分で
レジを並んでいると、私達の前の前の人の計算時に店員さんが
「申し訳ありません。身分証明がなければお売りできません」
とそのお客が買おうとしたビールを精算しなかった。
客の男の人は、ちょっと意外そうな顔になり、その時私もその客の顔を
チラっと見たけれど茶髪ではあるが成人ぽい感じであるため、
私の頭の中に「ああ、もめてまうかも」と横切ったのだが
その客が何か言おうとした際、すかさず店員さんが
「本当に申し訳ありません。免許証などお持ちでないですか？」
と聞き、客は「はあ。今は持ってません」と答えると
「じゃあ、この商品抜きで精算させていただきますね」
と言ってさっとレジを打ち終わった。
で、意外にもそのお客も文句も言わずお金を払い帰ったのだった。
私は、へえ、やっぱり未成年だったのねとその仕草を見て思ったのだった。
その店員さんは、無愛想な中年女性店員さんであり、
どちらかというとやる気があまり感じられない雰囲気なのだけど、
見ていないようで、ちゃんとお客を見ていて、淡々とした空気の中、
ことも無げに修羅場をかわしてみせた凄腕店員さんであった。
地味かもしれないが、こういうのをプロというのだと思う。
ちょっとその店員さんがかっこよく見えた。
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