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日常の記録

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バクトルの行方

私は忘れっぽいし、記憶力には自信がない。

また、人は自分の都合のいいように記憶を歪曲、捏造するらしいし、
ま、私の場合は、その方が生き易くなるのでいいのだけれど(笑)

高校時代の友人と話した際、その友人Mのノートが何書いてるかわからん
くらい汚なかったという話になり、その時はMも私も大爆笑。
しかしながら、Mはどこか頭にきたのか、次に私のテストの話を持ち出してきた。
(この話は私は全く覚えていないので、Mの100%記憶によるものだ)

ある試験の際、答案を提出後、私が自信満々に出題された問題の答えを
「あれ、バクトルやんな」と友人達にいいだしたらしい。
周りの友達は皆???であり、皆は「答えはベクトル」といったらしいが、
私は信じず、嘘や!絶対嘘や!と慌てながらノートを探し、それを見て今度は
自信満々にノートを指さして「ほら、バクトルやん」といったらしい。
皆は、次々に自分のノートを見せて「ほらベクトルやん、見違えて写したな」
と爆笑になったらしい。
でも、後に引けなかったのか、意地を張ったのか、本気で思ってたのか
私は「絶対バクトルや!絶対バクトルやった!」と最後まで言い続けたらしい(笑)

(Mが、それでどっちやったと思う?とニヤけながら聞いてきた。
私は心の中で、クソー!Mのやつめ、イラン事を覚えていやがって!と思ったけど、
しらん!とだけ答えた。)

で、答案用紙が返ってきて、皆、自分の解答が○だったので、
ニヤニヤしながら、私の答案用紙を見に集まってきた。
で、驚いたらしい。
なんと、私も○だったのだ(笑)

で、得意げに、ほうら合ってたやん!と、私は皆に自信満々に見せたそうだが、
その答えの文字が、汚くて、バクトルがベクトルになってたらしい(笑)

二人で大爆笑。
汚い字で救われることもあるのだ。チャンチャン。

記憶って誰かが覚えてくれる安心があるから忘れられるのかな。

話を聞くたび、赤面連続のエピソードが多い私としては、忘れたいけど(笑)
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