どちらも好きという事は日常多く存在する。
しかし、実際には同じくらい好きということは稀であり、
少しの温度差はあるものだ。
食物だった場合は、状況が許す限り一緒に食べることができる。
例えばギョーザ、焼肉、寿司など一緒に食べれてしまう。
だが、人に対してはそうはいかない。
道徳、他人の目、自分の置かれている状況等しがらみも多いし、
相手の感情が最も重要なウェイトを占めるからだ。
いくらこちらが好きでも、相手にしてもらえない場合は諦めるしかなく、
その都度、臨機応変に対処する必要がある。
だが、それでも、
同時に二人の人を好きになり、尚且つ、相手にも同じくらい想われたなら。
刺激や好奇心をくすぐる相手に、一瞬、心を奪われた気になるが、
自分でも気づかない温度差は、会えない時の辛さに比例することに気づく。
すぐ近くにいる人のありがたさを思い知らされる一冊。
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