TOHOシネマズ梅田に「沈まぬ太陽」を見に行った。
今日はレディースデーというのもあってか凄い人でびっくりした。
(チケット買うのに20分以上並んだ)
この映画を見るという渋いチョイスは、もちろん私ではなく母であり
おごりということで、暇だからついてゆくことにしたのだった。
内容は(ネタバレなのでこれから見る人は見ないでね)
冒頭から渡辺謙の過去と今との二部構成の場面展開が続き
ジャンボ墜落の映像から、これが物語の核のように進んでいくのだなと思いきや
主演は渡辺謙。だから彼の話になるのでした。
この映画はびっくりするくらい残念な映画だと思う。
いい内容のはずが全体的にボヤっとボケてしまった。
こんなに気持ちがモヤモヤしてスッキリしない映画は初めてだ。
3時間の大作なのに。めちゃ人が出ていたのに(懐かしい人も多数)。
所どころいいシーンもあるのに。全てキレキレで後に続いていかないのだ。
いれなきゃいけないシーンはきっと削られて、
女優たちの無駄なシーンばかりに時間が使われていた。
一番まずいのは過去の映像で渡辺謙が気がおかしくなってしまうシーンの後
なんのホローもせず放置してしまっている所にあると思う。
急に今の映像になり精悍な渡辺が映し出される展開は救いようがないくらい
観客をおいてけぼりにして、彼に対し強烈な違和感を植えつけたと思う。
映像で一番残念だった点は
とても広大で雄大、美しく、カッコイイ、一番最後のナイロビの映像時に
(ここのシーンは素敵だった)
渡辺謙のナレーションの手紙のシーンで「沈まぬ太陽」にかけてであろう、
夕日のアップが入るのだが、何故か太陽がまん丸ではないのだ。
大きくはあるが、雲に覆われた太陽なのだ。
そして、シーンが進むにつれて雲が多くなっていき
ついには太陽は雲に隠れて見えなくなってしまうのだった。
「沈まぬ太陽」のラストの太陽が雲隠れしていいのか!(笑)
たぶん日程の関係とかで綺麗な太陽の映像が取れなかったのだろうが、
ここは絶対大きくまん丸の太陽じゃないとあかんやろ!と突っ込みますぜ!(笑)
これじゃ最後この映像にした意味無いじゃん(笑)
しかし、この映画は今までの映画至上最短で涙が出た。
(墜落時、子供にメモを残すお父さんのシーン)
日航機墜落の時の遺族の人達のシーンは本当に泣きっぱなしだった。
(年々涙もろくなりすぎだが)
こんなことは、もう失くさなきゃいけない。
JAL再建は激しく期待したい。
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